近年様々なところで目にするようになったクラウドファンディング。
ネット社会における新しい資金調達の方法として注目されています。
この記事ではそんなクラウドファンディングを一から徹底解説。
初心者でもわかりやすいように噛み砕いて説明していきます。
Contents
クラウドファンディングとは??
クラウドファンディングは群衆である「crowd」と資金調達の意味をもつ「funding」を合わせた造語。
インターネット上で不特定多数の人からお金を募る方法です。
世界初のクラウドファンディングは「ArtistShare」だと言われています。
日本初のプラットフォームは「READYFOR」です。
クラウドファンディングの市場規模は年々増加しており、2018年は2,000億円を超えると見込まれています。
そしてクラウドファンディングは現在、大きく分けると3つのクラウドファンディングに分類が可能。
- 寄付型クラウドファンディング
- 購入型クラウドファンディング
- 投資型クラウドファンディング
この3つの中で最も市場規模が大きいのは投資型クラウドファンディングです。
一つずつ紹介していきます。
寄付型クラウドファンディング
文字通り寄付を目的としたクラウドファンディングのことです。
寄付はリアルな場でも様々な場所で行われていますが、それをインターネット上で行います。
基本的に寄付をした人はリターンを受け取ることはありませんが、お礼をしたり経過報告が受け取れます。
国内初のサービスは2010年にスタートさせた「ジャパンギビング」で現在は「LIFULLソーシャルファンディング」にサービス名が変更されています。
代表的なサービスは下記の通りです。
- LIFULLソーシャルファンディング
- Readyfor Charity
- Good Morning by CAMFIRE
購入型クラウドファンディング
最も知名度が高く、人気なのが購入型クラウドファンディングです。
これから開発するプロダクトやサービスの資金調達がメインとして行われます。
寄付型と違ってこちらはお金を出してくれた人に対してリターンを行う場合がほとんどです。
完成したプロダクトやサービスの利用権など、様々なリターンを受けることができます。
最近ではPR効果を兼ねた新規プロダクトの事前予約として利用している企業も多くなってきました。
日本初のサービスは「Readyfor」で2011年にスタートしています。
購入型クラウドファンディングは多くのサービスが登場しています。
- READY FOR
- CAMPFIRE
- kibidango
- makuake
- A-port
- First Fligt
- Motion Gallery
投資型クラウドファンディング
投資型クラウドファンディングはさらに下記の3つに分類されます。
- 融資型クラウドファンディング
- 不動産投資型クラウドファンディング
- 株式投資型クラウドファンディング
融資型クラウドファンディング
融資型クラウドファンディングは別名ソーシャルレンディングと呼ばれています。
ネット上でお金を借りたい人と借したい人を結びつけるサービスです。
クラウドファンディングの市場規模の中では最も多くの割合をしめているセグメントになります。
国内ではmaneoが日本初のサービスを開始。
現在では20社近くの事業者が参入しています。
しかし、近年では自転車操業をしていたり不健全な運営をする業者が急増。
人気の高い投資方法ではありますが、様々な問題が浮き彫りになってきています。
代表的なサービスは下記の通りです。
- maneo
- SBIソーシャルレンディング
- クラウドバンク
- オーナーズブック
- クラウドクレジット
- Funds
- ポケットファンディング
- LENDEX
不動産投資型クラウドファンディング(不特法型)
不動産特定共同事業法を利用したスキームで、投資家からお金を集めて不動産を購入します。
その不動産から得られた収入を投資家たちに分配するという仕組みです。
最近では不動産市場が活況なことと、1万円から始められるサービスが出てきたこともあり人気化しています。
現在では下記のサービスが運営されています。
- TATERU FUNDING
- CREAL
- FANTAS FUNDING
- Renosyクラウドファンディング
- LANDNET FUNDING
株式投資型クラウドファンディング
株式投資型クラウドファンディングはネット上で出資を募る資金調達方法です。
投資家には出資額に応じた株式が割当られます。
購入型クラウドファンディングのリターンが株式に変わったと考えればわかりやすいでしょう。
日本初のサービスをスタートさせたのは日本クラウドキャピタルが運営するFUNDINNO(ファンディーノ)です。
2017年の4月にスタートをし、2019/4月現在で累計成約額は18億円を突破しています。
市場規模も大きくなっており、さらに拡大することが見込まれています。
日本で運営されているサービスは下記の5社です。
- FUNDINNO
- エメラダ・エクイティ
- GoAngel
- ユニコーン
- エンジェルバンク
クラウドファンディングの問題
クラウドファンディングはネット上で資金調達ができる画期的なサービスです。
しかし、問題も発生しています。
購入型クラウドファンディングではリターンのプロダクトが発送されない。
または、プロジェクト自体が中止になるといった事例も出てきています。
投資型クラウドファンディングでは不健全な事業者が出てきており、大きな損失を被った投資家もたくさんいらっしゃいます。
免許が取り消される事業者も出てきている状況です。
ネット上で完結するサービスだからこそ、自分でしっかりと判断して利用していくことが大事です。
クラウドファンディングのまとめ
クラウドファンディングと一言でいっても中身は細分化されています。
寄付から投資まで幅広くあり、年々新しいサービスが誕生しています。
この先もさらに市場規模が大きくなることは間違い無いでしょう。
クラウドファンディングに挑戦したいと思っている方は自分に合ったサービスをしっかりと見極めて利用してください。