株式投資型クラウドファンディングの「FUNDINNO(ファンディーノ)」で資金調達に挑戦した株式会社カタリベ。
今回はこの株式会社カタリベにおける資金調達状況や株主構成、現在のバリュエーションなどを紹介していきます。
Contents
株式会社カタリベとは??
会社名 | 株式会社カタリベ |
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代表者氏名 | 代表取締役 永瀬義将 |
本店所在地 | 東京都新宿区新宿五丁目 15番 14号 |
設立日 | 平成25年6月21日 |
事業内容 | ①広告、宣伝に関する企画および制作 ②広告代理業 ③マーケティングリサーチ ④インターネットを利用した各種情報提供サービス業 ⑤コンピュータシステムおよびウェブサイトなどの企画、開発、販売、保守、管理ならびに運用に関する業務 ⑥コンピュータのソフトウェアおよびハードウェアに関する企画、開発、販売、保守、管理ならびに運用に関する業務 ⑦デジタルコンテンツの企画、開発、販売、保守、管理ならびに運用に関する業務 ⑧前各号に関するコンサルティング、指導業務および仲介業務 ⑨前各号に附帯関連する一切の事業 |
株式会社カタリベはオウンドメディアに特化したCMS(コンテンツ・マネジメント・システム)である「KataribeCMS(カタリベシーエムエス)」を開発、運営している企業です。
このCMSを利用することで企業は簡単に最先端のWEBサイトを構築できるようになります。
株式会社カタリベのビジネスモデル
ビジネスモデルはKataribeCMSのLPからユーザーがクリックした際に利用料が発生する、成果報酬型です。
またKatariPRESSでは月額5万円の利用料を企業から徴収するストック型のモデルを採用しています。
株式会社カタリベの代表取締役
株式会社カタリベの代表取締役は永瀬義将氏です。
経歴は下記の通り。
1978年生まれ
大学在学中に起業し6年間の経営を経て、株式会社オプト入社。
営業責任者、EC事業責任者、ソーシャルメディア事業責任者、グループ取締役を歴任。
2013年6月当社設立、現職に就任。
株式会社カタリベの資金調達状況
株式会社カタリベの資金調達状況をまとめました。
1回目の資金調達
1回目は下記の条件で第三者割当増資による資金調達を実施しました。
時期 | 平成26年6月 |
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発行価格 | 56,000円 |
資金調達額 | 756万円 |
出資者数 | 不明 |
新規発行株数 | 135株 |
2回目の資金調達
2回目は下記の条件で第三者割当増資による資金調達を実施しました。
時期 | 平成27年5月 |
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発行価格 | 70,258円 |
資金調達額 | 約1,974万円 |
出資者数 | 不明 |
新規発行株数 | 281株 |
3回目の資金調達
3回目の資金調達は下記の通りです。
時期 | 平成27年6月 |
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発行価格 | 70,258円 |
資金調達額 | 約140.5万円 |
出資者数 | 不明 |
新規発行株数 | 20株 |
4回目の資金調達
4回目は下記の条件で第三者割当増資による資金調達を実施しました。
時期 | 平成27年8月 |
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発行価格 | 70,258円 |
資金調達額 | 2,494万円 |
出資者数 | 不明 |
新規発行株数 | 355株 |
A種優先株式で355株が発行されています。
5回目の資金調達
5回目の資金調達はFUNDINNO(ファンディーノ)で行われました。
申込期間 | 平成30年1月 |
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発行価格 | 150,000円 |
目標金額 | 2,010万円 |
上限金額 | 4,260万円 |
資金調達額 | 4,260万円 |
出資者数 | 229人 |
新規発行株数 | 229株 |
目標金額は2,010万円で上限は4,260万円という設定で資金調達にチャレンジ。
人気化したため上限の4,260万円を達成しました。
6回目の資金調達
6回目の資金調達はFUNDINNO(ファンディーノ)で行われました。
申込期間 | 2021年8月7日〜2021年8月9日 |
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発行価格 | 10,000円 |
目標金額 | 1,000万円 |
上限金額 | 4,000万円 |
資金調達額 | -万円 |
出資者数 | -人 |
新規発行株数 | -株 |
株式会社カタリベのバリュエーション
株式会社カタリベの各ファイナンス時におけるバリュエーションをまとめています。
設立
発行済株式総数 | 20株 |
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発行価格 | 50,000円 |
時価総額 | 100万円 |
平成25年の6月に会社を設立しました。
平成26年の5月に100分割しています。
資金調達1回目時のバリュエーション
発行済株式総数 | 2,135株 |
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発行価格 | 56,000円 |
資金調達額 | 756万円 |
プレバリュー | 1.12億円 |
ポストバリュー | 約1.19億円 |
資金調達2回目時のバリュエーション
発行済株式総数 | 2,416株 |
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発行価格 | 70,258円 |
資金調達額 | 約1,974万円 |
プレバリュー | 約1.50億円 |
ポストバリュー | 約1.69億円 |
資金調達3回目時のバリュエーション
発行済株式総数 | 2,436株 |
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発行価格 | 70,258円 |
資金調達額 | 約140.5万円 |
プレバリュー | 約1.69億円 |
ポストバリュー | 約1.71億円 |
資金調達4回目時のバリュエーション
発行済株式総数 | 2,791株 |
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発行価格 | 70,258円 |
資金調達額 | 2,494万円 |
プレバリュー | 約1.71億円 |
ポストバリュー | 約1.96億円 |
資金調達5回目時のバリュエーション
発行済株式総数 | 5,284株 |
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発行価格 | 85,000円 |
資金調達額 | 1,275万円 |
プレバリュー | 約4.38億円 |
ポストバリュー | 約4.49億円 |
資金調達6回目時のバリュエーション
発行済株式総数 | 3,075株 |
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発行価格 | 150,000円 |
資金調達額 | 4,260万円 |
プレバリュー | 約4.18億円 |
ポストバリュー | 約4.61億円 |
資金調達7回目時のバリュエーション
発行済株式総数 | 78,875株 |
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発行価格 | 10,000円 |
資金調達額 | -万円 |
プレバリュー | 約7.68億円 |
ポストバリュー | 約-億円 |
株式会社カタリベの株主やプロ投資家
判明している株式会社カタリベの株主やプロ投資家です。
- 永瀬義将(CEO)
- 日本ベンチャーキャピタル
- 株式会社CAM(旧:株式会社シーエー・モバイル)
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FUNDINNOのエンジェル投資家
日本ベンチャーキャピタルから2016年の12月に転換社債型新株予約権付社債で資金調達しています。
株式会社カタリベの株主優待
株主優待はありません。
株式会社カタリベのエンジェル税制
エンジェル税制は適用されませんでした。
株式会社カタリベのマイルストーン
株式会社カタリベのマイルストーンです。
クラウドファンディング1回目時
2018年にビジネスモデルの知名度向上を目指します。
2019年に中小企業向けにサービスを展開させ、2022年には新たな産業を地方に創出する新しい事業展開を計画。
2022年5月には売上高17億円を達成した後にIPOを目指します。
クラウドファンディング2回目時
全体的に業績を下方修正しました。
IPOする時期も2027年の5月以降と、5年ほど後ろ倒しです。
- 2021年 →クリエイティブセンターの本格始動
- 2022年 →地方人材展開で働く場所に縛られないイーマーケティングの会社へ
- 2023年 →コンテンツの中身まで誰もが構築できるコンテンツDXツールとして多くに活用
- 2024年 →カタリベのツールがコンテンツDXの主要ツールへ
- 2025年 →首都圏のマーケティング予算が地方に還流するビジネスモデルを確立
KPIは下記を設定しています。
- 直顧客数
- 事業提携社数
目標推移がこちらです。
株式会社カタリベの進展状況
株式会社カタリベの進展状況です。
平成25年6月 | 株式会社カタリベを設立 |
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平成26年5月 | 株式を100分割 |
平成26年6月 | 1回目の資金調達 |
平成27年5月 | 2回目の資金調達 |
平成27年6月 | 3回目の資金調達 |
平成27年8月 | 4回目の資金調達 |
平成30年1月 | FUNDINNOで4回目の資金調達 |
平成31年4月 | KataribeCMSをリリース |
株式会社カタリベのまとめ
株式会社カタリベはスマホマーケティングに関するソリューションを提供している企業です。
KataribeCMSや、KataribePRESSの導入企業数が増加することによって売上も比例して伸びます。
また、FUNDINNOでの資金調達がエクイティファイナンスとしては最後になります。
今後さらに飛躍するには追加の資金調達をし、新規事業を展開する必要があるかもしれません。