国内5社目となる株式投資型クラウドファンディングプラットフォームのユニコーン。
低額から出資でき、株主優待が貰えるなど他とは違うメリットが受けられるのが特徴です。
今回はユニコーンについての特徴や評判、実績、メリット・デメリットをまとめていきたいと思います。
Contents
ユニコーンとは??
会社名 | 株式会社ユニコーン |
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設立 | 2015年12月28日 |
資本金 | 8,900万円 |
代表取締役 | 安田次郎 |
住所 | 東京都港区元赤坂1丁目7番18号 KIZUNA EAST |
ユニコーンはユニコーン株式会社が運営しています。
2018年12月に株式投資型クラウドファンディングを行うのに必要な第一種少額電子募集取扱業者への登録が完了。
2019年3月に国内4社目の株式投資型クラウドファンディングサービスを正式スタートさせました。
ユニコーン株式会社はプラットフォーム以外にも経営の悩みを解決するコンサルティングや、起業家のためのトータル支援プログラムを提供しています。
トータル支援プログラムは心構えやビジネスプラン作成など、メンターの助けを借りながら数ヶ月〜1年をかけて行われます。
また、社員や役員には金融機関に勤めていた実績あるメンバーが豊富で、代表取締役の安田氏は三菱UFJモルガン・スタンレー証券で数多くのIPO案件を取り扱っていました。
そして、2020年2月に上場企業であるZUU株式会社が株式会社ユニコーンの株式を50.09%取得したことで連結子会社入り。
これによりユニコーンはZUUグループ入りしたことになります。
ユニコーンの代表取締役
上記で説明した通りユニコーンの代表取締役は安田次郎氏です。
詳しいプロフィールを紹介します。
学習院大学法学部卒
ペンシルベニア大ロースクール法学修士取得国際証券(現三菱UFJモルガンスタンレー証券)にて、本邦企業の資本政策・資金調達やIR戦略の立案/執行に従事。その後、クレディ・スイス、リーマン・ブラザーズの株式資本市場部にて、国内外における株式及び株式関連の資金調達(含むIPO)において数多くの主幹事案件を執行。野村證券移籍後は、第三者割当型の資金調達案件や事業会社が保有する株式の売却や自社株買いについて、デリバティブを活用したスキームなどのソリューション提供業務に従事。
ユニコーンの実績
ユニコーンにおける実績を紹介します。
案件数 | 24社 |
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累計成約額 | 5億9,011.4万円 |
成約数 | 17社 |
非成約数 | 7社 |
エンジェル税制適用 | 9社 |
現在までに24社が株式投資型クラウドファンディングをしており、そのうち17社が資金調達に成功。
満額調達を達成した企業も存在します。
資金調達に挑戦した企業は下記の通りです。
- スポットツアー株式会社
- 株式会社オリーブ技研
- 株式会社ファンタスティック
- 株式会社Momo
- プリベントサイエンス株式会社
- FanTV株式会社
- ヴァズ株式会社
- 理研ワールド株式会社
- 株式会社ディヴィ
- 株式会社トレスバイオ研究所
- 株式会社パワーライブズ
- 株式会社ブレイブ・クロス・テック
- 株式会社適正地盤構造設計
- インバウンドテクノロジー株式会社
- CMA株式会社
- 株式会社ディヴィ(2回目)
- 株式会社Medical AI LAB
- 株式会社IoZ
- 株式会社GF技研
- 株式会社yui
- 株式会社チームAIBOD
- 株式会社ブレイブ・クロス・テック(2回目)
- グローバルナレッジ株式会社
- 株式会社オメガイノベーション
- 株式会社インシュアラボ
ユニコーンで出資するまでの流れ
ユニコーンで出資するまでの流れは下記の通りです。
- ユニコーンに口座開設
- 案件を選ぶ
- 出資金額を決める
- 入金をする
まずはユニコーンの口座を開設して投資家登録する必要があります。
その後、案件と出資金額を決め、入金をすれば完了。
株式が割り当てられます。
また申し込みは先着順です。
抽選方式ではありませんので出資した企業が見つかった場合はできるだけ早く申し込みすることをおすすめします。
ユニコーンの口座開設時における審査
ユニコーンは口座開設時に審査があります。
審査は下記の通りです。
- 反社会的勢力でないこと
- 取引時の年齢が20歳以上75歳未満であること
- 保有する金融資産が200万円以上であること
- リスク性の金融商品に対して1年以上の投資経験があること
- 日本国内に居住していること
これらの条件を満たしていない場合、口座開設できない可能性があります。
またユニコーンは個人口座しか開設ができません。
法人は開設できませんので注意しましょう。
ユニコーンで資金調達を行う企業の特徴
どんな業種の企業なのか
ユニコーンで資金調達を行う企業の業種は下記の分野が多いです。
- AI
- Bio Tech
- Blockchain
- Consumer
- Ed Tech
- IoT
市場が拡大している業種が中心。
特にAIとIoT、Blockchainはベンチャーキャピタルにも人気があります。
企業の資金調達ステージ
ユニコーンで資金調達を行う企業のステージはシードとシリーズAの中間がメイン。
ベンチャーキャピタルが出資する前段階です。
ユニコーンのメリット
ではユニコーンで投資して際に得られるメリットを紹介していきます。
メリット1:低額からエンジェル投資が可能
ユニコーンの最低出資金額は5万円からです。
5万円あればエンジェル投資家になることができます。
この5万円という数字は国内の株式投資型クラウドファンディングプラットフォームでは最低水準です。
気軽に投資できるのは大きなメリットです。
メリット2:全案件に株主優待が設定されている
ユニコーンで資金調達を行う企業は全て株主優待が設定されています。
株主優待の内容は企業によって変わってきますが、基本的には自社サービスに関係する優待です。
ベンチャー企業は資金に余裕があるわけではないので、上場企業のような還元は投資家にできません。
大きな期待はしないようにしましょう。
メリット3:IRが定期的に配信される
株式投資型クラウドファンディングの醍醐味の一つに企業から配信されるIRがあります。
IRとはInvestor Relationsの略。
簡単にいえば企業のレポートです。
どんな活動をしたのか、直近の様子、業績などがメイン。
ユニコーンで資金調達した企業はこのIRを最低3ヶ月に1回は投資家に対して配信しなければいけません。
投資家しか知ることができない情報を定期的に知ることができます。
メリット4:IPOやM&Aすると大きな利益が得られる可能性がある
ユニコーンで出資した企業がIPO(新規上場)したり大手企業に買収されると、大きな利益を得られる可能性があります。
最近は未上場企業で時価総額1,000億円に達している企業はユニコーン企業といわれています。
もし、自分が出資した企業がユニコーンになった場合、出資額の10倍、もしくは100倍になる可能性があるんです。
ちなみにサービス名のユニコーンはここから取られています。
メリット5:金融出身のメンバーが運営
CEOをはじめとした金融出身のメンバーが運営しているのは心強いです。
案件を精査する力もありますし、業界のパイプもあるでしょうから魅力的な案件を引っ張ってこれる可能性があります。
さらに資金調達後もトータル的にサポート。
企業だけでなく、出資した投資家としても心強いでしょう。
メリット6:成長を側で見守れる
金銭的なリターンだけでなく、ビジョンに賛同できる企業の成長を見ることができるのも貴重な体験です。
ベンチャー企業の情報はなかなか表にでることはありません。
企業と投資家との距離が近いので、上場企業の株主とは全く違った投資体験をすることができます。
メリット7:株主間契約を導入
2021年の5月から株主間契約を導入しました。
これによりM&Aの機会を最大限に活かすことが可能になります。
企業側は資金調達をスムーズに進めることができ、投資家側は投資資金回収の機会を最大化できます。
ユニコーンのデメリット
ユニコーンで投資する上でのデメリットも理解しておきましょう。
デメリット1:損失を出す可能性がある
1番のデメリットは損失を出す可能性があるということです。
エンジェル投資はハイリスク・ハイリターン。
資金繰りが悪化して倒産してしまった場合、出資額は返ってこない可能性が高いです。
企業がIPOやM&Aされれば大きな利益を手に入れることができますが、その分リスクが高い投資だということは頭に入れておきましょう。
デメリット2:流動性が極端に低い
ユニコーンで出資して得た株式は基本的に売却できません。
上場株式は大きなマーケットがあり、オープンしていれば基本的にいつでも売却できます。
しかし未上場株にはセカンダリーマーケットがありませんので株式を売却するのは不可能です。
一部、株主コミュニティという制度があり、未上場企業でも売買できる銘柄がありますが株式投資型クラウドファンディングを利用して資金調達した会社で株主コミュニティを組成した企業はありません。
デメリット3:全案件で5万円から投資できるわけではない
ユニコーンでは5万円から投資できると公式でアナウンスしていますが、現在までに5万円から投資できた案件は1社のみ。
実際の最低投資金額は10万円という案件が多いです。
デメリット4:株主優待が負担になる場合もある
ユニコーンでは全ての案件に株主優待が設けられていますが、中には自社とは全く関係のない株主優待が設定されていることもあります。
例えばamazonギフト券など。
このような株主優待の場合、ベンチャー企業の負担になるだけで自社にとってのメリットはほとんどありません。
一方で自社サービスで利用できる割引券のような場合は株主が売上に貢献してくれます。
どんな株主優待が設けられているか、そしてその株主優待は企業と株主、双方にメリットがあるものなのか慎重に判断しましょう。
ユニコーンのまとめ
今回は国内5社目の株式投資型クラウドファンディングプラットフォーム、ユニコーンについて書いてきました。
最後にまとめます。
- 運営メンバーが金融出身
- 5万円からエンジェル投資できる
- 全案件で株主優待が貰える
- 3ヶ月に1回のIRを義務付け
- EXITで大きな利益を期待できる
- 損失を出す可能性がある
- 流動性が極端に低い
- 企業の成長を側で見守ることができる
- 株主間契約を導入済み
IPOのプロが在籍しているのは安心感が持てます。
さらに5万円という低資金から投資ができ、全案件で株主優待が実施されるのは投資家にとって大きなメリット。
IRが義務付けられているのも好印象です。
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