株式投資型クラウドファンディングの「FUNDINNO(ファンディーノ)」で資金調達に挑戦した株式会社アナムネ。
今回はこの株式会社アナムネにおける資金調達状況や株主構成、現在のバリュエーションなどを紹介していきます。
Contents
株式会社アナムネとは??
会社名 | 株式会社アナムネ |
---|---|
代表者氏名 | 菅原康之 |
本店所在地 | 東京都中央区日本橋1丁目13番1号 日鉄日本橋ビル3階 WAW日本橋 |
設立日 | 2014年9月9日 |
事業内容 | ・オンライン医療相談アプリ「anamne(アナムネ)」の開発・運営 ・医療特化検索メディア「clila(クリラ)」の開発・運営 ・在宅健康診断サービス「おウチで健康チェック」の開発・運営 ・メディカル・ヘルスケア事業に関するマーケティング支援、新規事業開発支援 ・オンライン医療相談アプリ「anamne(アナムネ)」の開発・運営 ・メディカル・ヘルスケア事業に関するマーケティング支援 ・メディカル・ヘルスケア事業についての新規事業開発支援 |
株式会社アナムネはネットで医師に直接医療相談できるアナムネを提供しています。
ユーザーは365日24時間オンラインチャットで女性医師に相談が可能。
一方、女性医師も家にいながら仕事ができるため仕事と子育てを両立することができます。
そのほかにも医療情報検索の「Clila」、 自宅に居ながら健康診断と同様の検査をしたい方をサポートする「おウチで健康チェック」、ライフスタイルに合わせた最適なサプリを提案する「オンラインサプリ外来」といったサービスを提供しています。
株式会社アナムネのビジネスモデル
株式会社アナムネはtoC、ToBのビジネスモデルです。
toCは個人ユーザーからの月額利用料がメイン。
toBは法人向けのサービスとなっており、基本料金に加え1カウントごと料金を徴収しています。
株式会社アナムネの代表取締役
株式会社アナムネの代表取締役は菅原康之氏です。
経歴は下記の通り。
生年月日:1979年6月30日
2010年 株式会社オプトホールディングにて、社内新規事業の仕組み作りおよび自身もビジネスオーナーとして社内新規事業の立ち上げ・運営から売却までを経験。
2013年 コーポレートベンチャーキャピタル(CVC)事業を立ち上げ、投資先の取締役・オブザーバーとして担当企業の事業開発、マーケティング、資金調達を支援。
2015年 事業会社系ベンチャーキャピタルを設立より参画。パートナーに就任。(現任)
2014年 株式会社アナムネを創業。
慶應義塾経営大学院経営管理研究科卒業(MBA)
株式会社アナムネの資金調達状況とバリュエーション
株式会社アナムネの資金調達状況をまとめました。
バリュエーションや発行価格は推測となります。
設立
発行済株式総数 | 40株 |
---|---|
発行価格 | 10,000円 |
時価総額 | 40万円 |
平成26年の9月に会社を設立しました。
平成27年の1月に1:100の株式分割を行なっています。
これにより発行価格は100円となりました。
1回目の資金調達
1回目は下記の条件で第資金調達を実施しました。
時期 | 平成27年2月 |
---|---|
発行価格 | 20,000円 |
資金調達額 | 500万円 |
出資者数 | 不明 |
新規発行株数 | 250株 |
発行済株式総数 | 4,250株 |
資本金 | 290万円 |
プレバリュー | 8,000万円 |
ポストバリュー | 8,500万円 |
2回目の資金調達
2回目の資金調達は下記の条件で実施しました。
時期 | 平成29年12月 |
---|---|
発行価格 | 100円 |
資金調達額 | 100万円 |
出資者数 | 不明 |
新規発行株数 | 1万株 |
発行済株式総数 | 1万4,250株 |
資本金 | 340万円 |
プレバリュー | 42.5万円 |
ポストバリュー | 142.5万円 |
大きく発行価格を下げたダウンラウンドとなりました。
その後、平成30年の3月に1:110の割合で株式分割を行なっています。
これにより発行価格は0.9円となりました。
3回目の資金調達
3回目の資金調達はFUNDINNO(ファンディーノ)で行われました
時期 | 平成30年4月 |
---|---|
発行価格 | 200円 |
資金調達額 | 4,950万円 |
出資者数 | 281人 |
新規発行株数 | 24万7,500株 |
発行済株式総数 | 181万5,000株 |
資本金 | 2,815万円 |
プレバリュー | 3.13億円 |
ポストバリュー | 3.63億円 |
発行価格を大きく引き上げたアップラウンドとなりました。
4回目の資金調達
4回目は下記の条件で資金調達が行われました。
時期 | 令和1年12月 |
---|---|
発行価格 | 445円 |
資金調達額 | 約9,005万円 |
出資者数 | -人 |
新規発行株数 | 20万2,360株 |
発行済株式総数 | 201万7,360株 |
資本金 | 7,317万5,100円 |
プレバリュー | 8.08億円 |
ポストバリュー | 8.98億円 |
A種優先株で始めて資金調達を行いました。
シリーズAラウンドだと思われます。
株式会社アナムネの株主やプロ投資家
判明している株式会社アナムネの株主やプロ投資家です。
- 菅原康之(CEO)
- デフタ・キャピタル
- 株式会社ソフトフロント
- FUNDINNOのエンジェル投資家。
VCや事業会社から出資を受けています。
株式会社アナムネの株主優待
株主優待はありません。
株式会社アナムネのエンジェル税制
ECF投資家にエンジェル税制は適用されませんでした。
株式会社アナムネのマイルストーン
医療情報検索サービス、クリニックレコメンド、メディカルデータ・ダッシュボードを早期に開発します。
2019年に他ツールと連携しながらワンストップヘルスケアツールとして拡張。
2020年にはオンラインクリニックへと拡張させた後で2023年の3月期に売上高8.8億円を達成しIPOを目指します。
2020年の4月に予定通り、オンラインクリニックプラットフォームの提供を開始しました。
株式会社アナムネの進展状況
株式会社アナムネの進展状況です。
2014年9月 | 株式会社アナムネを設立 |
---|---|
2015年02月 | 第一回目の資金調達 |
2017年12月 | 第二回目の資金調達 |
2018年04月 | 第三回目の資金調達をFUNDINNOで実施 |
2018年08月 | 医療情報検索検索サービス「clila」をリリース |
2019年12月 | 第四回目の資金調達を実施 |
2020年04月 | オンラインクリニッックプラットフォームの提供を開始 |
株式会社アナムネの業績
株式会社アナムネの業績を紹介します。
第3期決算公告
【利益剰余金】△1億0,621万円
【当期純損失】3,291万円
株式会社アナムネのまとめ
株式会社アナムネはマイルストーン通りにプロダクトをリリースしています。
新型コロナウイルスの影響もあり、オンライン診療ができるようになったのは同社にとっては非常に追い風でしょう。
シリーズAの資金調達も成功しており、バリュエーションも順調の伸びています。
今後は2023年3月以降に予定しているIPOまでに売上がどこまで伸ばせるかが一番のキーポイントになると思われます。