株式投資型クラウドファンディングで資金調達に挑戦したDEFアニバーサリー。
今回はこのDEFアニバーサリーにおける資金調達状況や株主構成、現在のバリュエーションなどを紹介していきます。
Contents
DEFアニバーサリーとは??

会社名 | 株式会社DEFアニバーサリー |
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代表者氏名 | 飯田裕紀 |
本店所在地 | 愛知県名古屋市千種区四谷通一丁目12番地ZAZビル2階NAYUTAS本山校内 |
電話番号 | 052-990-2388 |
資本金 | 30,750,000円(2020年8月31日現在) |
発行済株式総数 | 7,475株(2020年9月17日現在) |
発行可能株式総数 | 25,000株 |
設立日 | 2014年12月24日 |
目的 | 言語学習アプリ「英音学」の開発・運営 |
決算日 | 8月31日 |
DEFアニバーサリーは言語学習アプリ「英音学」の開発を目指している企業です。
英音楽は英語の4技能スキルすべてを音楽・音声で学んでいく「教育×エンターテインメント」という新たな教育コンテンツ。
音声を中心に学習を進める体系で楽しみながら学べるという部分に比重を置いています。
さらにスピーキングデータを収集し、AIにより分析。
正しい発音と比較しながら効果の高い教育コンテンツにすることを目指しています。
DEFアニバーサリーのビジネスモデル

ビジネスモデルは上記の通りで、英音学をユーザーに対して月額制のサブスクリプションモデルで提供します。
さらに連携企業と共同で教材を開発し、連携企業は英音学のユーザーに対しても様々な訴求が可能です。
ユーザーが増えれば売り上げも増えるというシンプルな設計となっています。
DEFアニバーサリーの代表取締役

DEFアニバーサリーの代表取締役は飯田裕紀氏です。
2008年〜2012年までは株式会社NKBに勤務。
3年目には社内のトップになりました。
その後、株式会社東進に入社し、マーケティング部長に就任。
現在は代表取締役として活躍しており、DEFアニバーサリーと二足の草鞋を履いています。
DEFアニバーサリーの資金調達状況とバリュエーション
DEFアニバーサリーの資金調達状況は下記の通り。
1回目の資金調達
1回目の資金調達はFUNDINNO(ファンディーノ)で行われました。
バリュエーション、資金調達額は下記の通り。
時期 | 平成31年7月 |
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発行価格 | 100,000円 |
資金調達額 | 3,840万円 |
出資者数 | 259人 |
新規発行株数 | 384株 |
発行済株式総数 | 1,111株 |
資本金 | -万円 |
プレバリュー | 1億1,100万円 |
ポストバリュー | 約1億4,940万円 |
目標金額は2,700万円で上限は5,000万円という設定で資金調達にチャレンジ。
投資コースは下記の3通りから選ぶことができました。
- 1株 →10万円
- 3株 →30万円
- 5株 →50万円
最低10万円で最高が50万円です。
2回目の資金調達
2回目の資金調達もFUNDINNO(ファンディーノ)で行われます。
バリュエーション、資金調達額は下記の通り。
時期 | 令和2年10月 |
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発行価格 | 25,000円 |
資金調達額 | 1,950万円 |
出資者数 | 129人 |
新規発行株数 | 780株 |
発行済株式総数 | 7,475株 |
資本金 | -万円 |
プレバリュー | 1億8,687万円 |
ポストバリュー | 2億637万円 |
目標金額は700万円で上限は2,800万円という設定で資金調達にチャレンジ。
投資コースは下記の3通りから選ぶことができました。
- 4株 →10万円
- 12株 →30万円
- 20株 →50万円
最低10万円で最高が50万円です。
DEFアニバーサリーにおける株式投資型クラウドファンディングのデータ
DEFアニバーサリーにおける株式投資型クラウドファンディング時のデータをまとめました。
1回目
申込期間 | 平成31年7月20日~平成31年7月22日 |
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発行価格 | 100,000円 |
目標金額 | 2,700万円 |
上限金額 | 5,000万円 |
資金調達額 | 3,840万円 |
出資者数 | 259人 |
新規発行株数 | 384株 |
クラウドファンディングは無事成功しました。
2回目
申込期間 | 令和2年10月1日~令和2年10月3日 |
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発行価格 | 25,000円 |
目標金額 | 700万円 |
上限金額 | 2,800万円 |
資金調達額 | -万円 |
出資者数 | -人 |
新規発行株数 | -株 |
DEFアニバーサリーの株主やプロ投資家
判明しているDEFアニバーサリーの株主やプロ投資家です。
- 飯田 裕紀(CEO)
- 株式会社YOKOI FOUNDATION
- 株式会社東進
- 田村淳
現在のところ役員とその関連会社しか判明していません。
FUNDINNOの募集ページに株主の記載はなく、ネット上でも見つけることはできませんでした。
DEFアニバーサリーの株主優待
DEFアニバーサリーで設けられている株主優待を紹介します。
ECF1回目時の株主優待
英音学がリリースした際には株主にも先行体験を提供するとのことです。
ECF2回目時の株主優待
2つの株主優待を新たに提供します。
- 英音学アプリのβテスト版(無料)を最速で配信
- 英音学アプリの製品版の無料トライアル期間を2倍(1ヶ月)に延長するプロモーションコードの配布
DEFアニバーサリーのエンジェル税制
DEFアニバーサリーが株式投資型クラウドファンディングを利用した時点でのエンジェル税制の適用有無をまとめました。
資金調達1回目時
エンジェル税制は適用されませんでした。
資金調達2回目時
2回目はエンジェル税制優遇措置Bが適用されます。
DEFアニバーサリーのマイルストーン
DEFアニバーサリーにおけるマイルストーンです。
資金調達1回目時

2019年に英音学を正式リリース。
半年分のコンテンツやデバック作業、東進ゼミナールやABCグループ会員へ無料体験版を先行リリースする予定です。
その後、法人営業、学校導入も進めていきます。
2021年には海外事業も展開していき、子供向けの楽曲制作もしてkids英音学のリリースを計画。
2022年にはフィリピンでの展開をして、2024年には売り上げを13億円目指します。
その後、IPOというマイルストーンです。
資金調達2回目時

イグジットは引き続き2024年を予定しています。
売上は資金調達1回目の時よりも下方修正しました。
10.2億円の売上を達成してその後のIPOを目指します。
DEFアニバーサリーの進展状況
DEFアニバーサリーの進展状況です。
平成26年12月 | DEFアニバーサリー設立 |
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平成28年7月 | Wedding Forwardをリリース |
平成31年7月 | FUNDINNOで資金調達(成功) |
令和2年9月 | FUNDINNOで2回目の資金調達 |
DEFアニバーサリーは創業時はウェディング事業を手がけていました。
松本氏が社長を勤めていましたが退任し、現在の飯田氏が社長に就任。
その後、事業を現在の教育事業にピボットしています。
DEFアニバーサリーのまとめ
DEFアニバーサリーは役員の実績が最大の強みです。
CEOは東進の社長ですし、ABC cookingStudioのグループ会社である株式会社エービーシースタイル代表取締役の横井氏も参画。
さらにはタレントの田村淳さんもいます。
田村淳さんはエンジェル投資家として活躍されており、出資先のBASEも上場しました。
インフルエンサーでもありますので発信力も大きな武器になるはずです。
事業をスケールさせるには英音学のプロダクトとしてどれほど英語の上達に役立つのか。
そして、どの程度の導入先を増やせるかが大きなポイントになるでしょう。