国内における株式投資型クラウドファンディングの市場規模は年々増加傾向です。
このページでは第一号案件が始まった2017年から各プラットフォームにおける募集金額を集計。
株式投資型クラウドファンディングの市場規模を算出しました。
Contents
ファンディーノにおける累計募集金額の推移
ファンディーノは国内第一号の株式投資型クラウドファンディングのプラットフォームになります。
よって、第一号案件であるBank Invoiceが国内初の案件です。
各年における累計募集金額をまとめました。
2017年 | 4億7,929万円 |
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2018年 | 11億9,649.5万円 |
2019年 | 9億4,208万円 |
2020年 | 10億2,503.4万円(9/22現在) |
ファンディーノでの累計募集金額は合計で36億4,289.9万円です。
2017年から2018年は7億円ほど増加していますが、2019年はやや失速。
しかし2020年は9月の時点で10億円を突破しており、過去最高額の達成を見込めます。
Angelbankにおける累計募集金額の推移
Angelbankの累計募集金額の推移も計算していきます。
エメラダ・エクイティがAngelbankに事業譲渡を行なったため、エメラダ・エクイティでの案件も含んでいます。
2017年 | 4,200万円 |
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2018年 | 2億1,672万円 |
2019年 | 0円 |
2020年 | 0円(9/22現在) |
Angelbankはサービスをローンチしていませんので上記金額は全てエメラダ・エクイティでの実績です。
残念ながらエメラダ・エクイティは2018年の10月を最後に新規案件を停止しました。
この結果、累計調達額は2億5,872万円です。
今後Angelbankがローンチされれば調達額は伸びていくことが予想されます。
CAMPFIRE Angelsにおける累計募集金額の推移
CAMPFIRE Angelsの累計募集金額の推移です。
Go Angelがリブランドされ、CAMPFIRE Angelsになりましたので、GoAngelでの実績も加味しています。
2017年 | 6,530万円 |
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2018年 | 4,700万円 |
2019年 | 600万円 |
2020年 | 3,000万円(9/22現在) |
2019年まではGoAngelの実績です。
2020年からはCAMPFIRE Angelsとなり再スタートを切りました。
累計募集金額は1億4,830万円です。
これから急激に募集金額が増加すると思われます。
ユニコーンにおける累計募集金額の推移
ユニコーンの累計募集金額の推移です。
2017年 | 0円 |
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2018年 | 0円 |
2019年 | 5,746万円 |
2020年 | 2億2,994万円(9/22現在) |
2019年からスタートしたこともあり、その年の募集金額は伸びませんでした。
2020年に入り急激に案件数が増え、すでに2億円を突破しています。
募集金額の大きさではFUNDINNOについで2番目です。
累計募集金額は2億8,740万円となっています。
GEMSEE Equityにおける累計募集金額の推移
GEMSEE Equityでの累計募集金額の推移です。
2017年 | 0円 |
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2018年 | 0円 |
2019年 | 0円 |
2020年 | 2,825万円(9/22現在) |
2020年にサービスをローンチし現在の実績は1社のみです。
合計調達額は2,825万円となります。
イークラウドにおける累計募集金額の推移
イークラウドにおける累計募集金額です。
2017年 | 0円 |
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2018年 | 0円 |
2019年 | 0円 |
2020年 | 4,990万円(9/22現在) |
こちらも2020年にスタートしたこともあり、現在はまだ1社のみ。
合計4,990万円です。
株式投資型クラウドファンディングにおける市場規模の推移
各プラットフォームの調達金額を合計して国内における株式投資型クラウドファンディングにおける市場規模の推移を算出します。
2017年 | 5億8,659万円 |
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2018年 | 14億6,021.5万円 |
2019年 | 10億554万円 |
2020年 | 13億6,312.4万円(9/22現在) |
そして、各プラットフォームにおける占有率は下記の通りです。
現在はファンディーノが8割以上を占めています。
次点でユニコーンとエンジェルバンク。
ただし、株式投資型クラウドファンディングは国内でも歴史が浅いため、今後どのプラットフォームが一番になるかは予想が難しいです。
そして市場規模を見ると2020年は過去最高額を更新するのはほぼ確実な状況といえます。
この背景にはプラットフォームの増加、株式投資型クラウドファンディングにおける知名度の向上、そして投資家数の増加が存在します。
2017年には3社しかなかったプラットフォームが、現在6社がしのぎを削っている状態です。
また知名度が向上したことで株式投資型クラウドファンディングで資金調達をする企業が増えました。
投資家数も大幅に増加したことで、企業側が目標とする金額を集めやすくなったことも大きな要因でしょう。
今後さらにプラットフォーム、投資家数は増加する可能性が高く、株式投資型クラウドファンディングでの資金調達も一般化するはずです。
しばらくは市場規模が右肩上がりで伸びていくことが予想されます。