株式投資型クラウドファンディングの「FUNDINNO(ファンディーノ)」で資金調達に挑戦した株式会社ファクト。
今回はこの株式会社ファクトにおける資金調達状況や株主構成、現在のバリュエーションなどを紹介していきます。
Contents
株式会社ファクトとは??
会社名 | 株式会社ファクト |
---|---|
代表者氏名 | 菅在根 |
本店所在地 | 東京都新宿区西新宿七丁目4番4号 |
設立日 | 2007年8月29日 |
事業内容 | 一般労働者派遣事業 有料職業紹介事業 業務請負業 イベント企画・制作業務 飲食業 |
株式会社ファクトは人材関連の事業を運営している企業です。
- サービス業界向け総合人材プロバイド事業
- イベントコンパニオン派遣事業
- ディレクター派遣事業
- 職業紹介事業
- ライトワーク派遣・業務請負事業
- 物流事業
- フード&ヘルス事業
- ソーシャルビジネス事業
メインである人材派遣サービスではスタッフが13万人登録しています。
また培ってきたノウハウやデータを元に企業と労働者が繋がれる次世代型キャスティングプラットフォーム「エナブル」を提供。
エナブルを利用することで企業と労働者の中間のやり取りをプラットフォーム上で集約化し、「手間の削減」や「ミスマッチ」の解消を行うことができます。
エナブルの正式版はリリースされていませんが最終的には「労働に対する行動」がAIスコアレンディングされ、与信度が決まるマイクロファイナンス機能を追加し、小口融資を労働者に向けて提供される予定です。
株式会社ファクトのビジネスモデル
株式会社ファクトのマネタイズは人材紹介での手数料がメインです。
エナブルについては上記のようなビジネスモデルで提供されます。
エナブルでのマネタイズは紹介料、小口融資での手数料です。
株式会社ファクトの代表取締役
株式会社ファクトの代表取締役は菅在根氏です。
経歴は下記の通り。
株式会社ピーキャストワークスにて、アミューズメント系人材派遣のコーディネータ業務に従事。一時、200名を超えるスタッフの管理を行いながら、セールスマネジメントを兼務。その後、地域法人売上を1年間で6倍にアップしサービス業に特化した正社員人材紹介ビジネスを立ち上げる。キャリアコンサルタントとリクーティングコンサルタントを兼任し、半年間で10名以上の転職と正社員と紹介先企業の開拓に成功。
株式会社ファクトの資金調達状況とバリュエーション
株式会社ファクトの資金調達状況をまとめました。
バリュエーションや発行価格は推測となります。
設立
平成19年8月に株式会社SHOOTを設立しました。
平成20年の8月に株式会社ファクトに変更しています。
平成25年2月における資金調達
平成25年の2月に下記の条件で資金調達を実施しました。
時期 | 平成25年2月 |
---|---|
発行価格 | -円 |
資金調達額 | -万円 |
出資者数 | -人 |
新規発行株数 | -株 |
発行済株式総数 | 400株 |
資本金 | 2,000万円 |
プレバリュー | 3.83億円 |
ポストバリュー | 4.03億円 |
平成30年の3月に1:2,000の割合で株式分割が行われています。
平成30年4月における資金調達
平成30年4月にFUNDINNO(ファンディーノ)で資金調達を実施しました。
時期 | 平成29年9月 |
---|---|
発行価格 | 1,000円 |
資金調達額 | 2,275万円 |
出資者数 | 123人 |
新規発行株数 | 22,750株 |
発行済株式総数 | 82万2,750株 |
資本金 | 3,137.5万円 |
プレバリュー | 8.0億円 |
ポストバリュー | 8.22億円 |
目標金額は1,875万円、上限を4,400万円として株式投資型クラウドファンディングにチャレンジ。
最終的に123人の投資家から2,275万円を集めました。
株式会社ファクトの株主やプロ投資家
判明している株式会社ファクトの株主やプロ投資家です。
- 菅在根(CEO)
- FUNDINNOのエンジェル投資家
株式会社ファクトの株主優待
株主優待はありません。
株式会社ファクトのエンジェル税制
ECF投資家にエンジェル税制は適用されませんでした。
株式会社ファクトのマイルストーン
今後はエナブルに力を入れ、事業をスケールアップさせていきます。
2018年にはエナブルのβ版の提供を目指します。
2019年には資金移動事業者の認可を取得し、給与の振り込みを自社運営に切り替える計画です。
2021年には貸金業の登録を行い、マイクロファイナンスをリリース。
2023年の2月までに売上高29.8億円を達成させ、その後のIPOを目指します。
株式会社ファクトの進展状況
株式会社ファクトの進展状況です。
2007年8月 | 株式会社ファクトを設立 |
---|---|
2013年09月 | 第一回目の資金調達 |
2017年5月 | FUNDINNOで第二回目の資金調達 |
株式会社ファクトの業績
株式会社ファクトの業績を紹介します。
第10期決算公告
【利益剰余金】2,968. 4万円
【当期純利益】1,758.2万円
株式会社ファクトのまとめ
すでに売上高は9億円を超え、会社も黒字化しています。
人手不足は今後も加速していくことを考えると人材紹介の需要が落ち込むことはないでしょう。
一方、新事業のエナブルについてはアプリでの評価が低く、ユーザー数もそれほど多くないように見受けられます。
短期バイトの人材紹介をしているタイミーなど競合も多いので、今後はさらなるユーザーフレンドリーな施策やテコ入れが必要だと思われます。