株式投資型クラウドファンディングの「FUNDINNO(ファンディーノ)」で資金調達に挑戦したKOTOBUKI Medical株式会社。
今回はこのKOTOBUKI Medical株式会社における資金調達状況や株主構成、現在のバリュエーションなどを紹介していきます。
Contents
KOTOBUKI Medical株式会社とは??
会社名 | KOTOBUKI Medical株式会社 |
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代表者氏名 | 高山成一郎 |
本店所在地 | 埼玉県八潮市浮塚190番地2 |
設立日 | 2018年11月1日 |
事業内容 | 模擬臓器の開発・販売 |
KOTOBUKI Medical株式会社は手術トレーニング製品の企画開発・製造している企業です。
手術用のトレーニング機器と手術トレーニング用模擬臓器「VTT(Versatile Training Tissue)」を開発しています。
VVTはコンニャク粉を主成分とした革新的な医療トレーニング用模擬臓器で、人体組織によく似た触感と強度、伸縮性を持ちます。
さらに高温にも耐えられるため、電気メス、超音波メスといったエネルギーデバイス、鉗子操作や縫合にも対応が可能です。
KOTOBUKI Medical株式会社のビジネスモデル
KOTOBUKI Medical株式会社のビジネスモデルは上記の通り。
模造臓器であるVTT、トレーニング機器を病院や大学、企業に販売して収益を得ます。
非常にシンプルなビジネスモデルです。
KOTOBUKI Medical株式会社の代表取締役
KOTOBUKI Medical株式会社の代表取締役は高山成一郎氏です。
経歴は下記の通り。
1968年生まれ
国立室蘭工業大学機械工学科在学中に父が倒れて大学を中退し、家業である株式会社寿技研に入社。
以後、設計、自動機製作、金型、制御、プログラム、生産管理など幅広く経験を積み現在は製品開発に活かす。
2005年4月 株式会社寿技研代表取締役就任
2012年より手術トレーニング事業開始し、渋沢栄一ビジネス大賞、ぐん銀ビジネスサポート大賞、医療機器等試作品コンテスト、他多数受賞
2016~19年 千葉大学フロンティア医工学センター特別研究員
2018年11月 梅本/杉浦とKOTOBUKI Medical 株式会社設立
KOTOBUKI Medical株式会社の資金調達状況とバリュエーション
KOTOBUKI Medical株式会社の資金調達状況をまとめました。
バリュエーションや発行価格は推測となります。
設立
発行済株式総数 | 5,000株 |
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発行価格 | 1,000円 |
時価総額 | 500万円 |
平成30年の11月に会社を設立しました。
1回目の資金調達
1回目はFUNDINNO(ファンディーノ)で資金調達をしました。
時期 | 令和1年6月 |
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発行価格 | 100,000円 |
資金調達額 | 8,930万円 |
出資者数 | 591人 |
新規発行株数 | 893株 |
発行済株式総数 | 5,893株 |
資本金 | 4,965万円 |
プレバリュー | 5.0億円 |
ポストバリュー | 5.89億円 |
発行価格は100倍の10万円です。
目標金額は2,500万円で上限金額は9,000万円。
人気化したことから8,930万円の調達に成功しました。
この数字は国内におけるECFであつめた最高額です。
2回目の資金調達
2回目下記の条件で第資金調達を実施しました
時期 | 令和1年10月 |
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発行価格 | 100,000円 |
資金調達額 | 3,000万円 |
出資者数 | 1人 |
新規発行株数 | 300株 |
発行済株式総数 | 6,193株 |
資本金 | 6,465万円 |
プレバリュー | 5.89億円 |
ポストバリュー | 6.19億円 |
発行価格は10万円と変更はありません。
初めてA種種類株での発行です。
出資者はぐんま医工連携活性化ファンドです。
その時のリリースがこちらです。
KOTOBUKI Medical株式会社の株主やプロ投資家
判明しているKOTOBUKI Medical株式会社の株主やプロ投資家です。
- 高山成一郎(CEO)
- ぐんま医工連携活性化ファンド
- FUNDINNOのエンジェル投資家。
株式投資型クラウドファンディング実施後にVCから資金調達しています。
KOTOBUKI Medical株式会社の株主優待
株主優待はありません。
KOTOBUKI Medical株式会社のエンジェル税制
ECF投資家にエンジェル税制Aが適用されました。
KOTOBUKI Medical株式会社のマイルストーン
まずはスタッフの増員し研究開発体制の拡充を急ぎます。
2020年には新製品をローンチし、量産体制に向けたVTT専用工場を建設。
2021年には海外進出をし、2022年には大量生産が可能な工場の親切と各部門の体制を整えます。
2024年の9月に売上高19億円を達成させた後でIPOを目指す予定です。
KOTOBUKI Medical株式会社の進展状況
KOTOBUKI Medical株式会社の進展状況です。
2018年11月 | KOTOBUKI Medical株式会社を設立 |
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2019年06月 | FUNDINNOで資金調達 |
2019年10月 | ぐんま医工連携活性化ファンドから資金調達 |
2020年1月 | ESDトレーニング用VTTの販売を開始 |
KOTOBUKI Medical株式会社の決算広告
KOTOBUKI Medical株式会社の決算広告がわかり次第こちらに追記していきます。
KOTOBUKI Medical株式会社のまとめ
トレーニング用機器や模造臓器の新製品が次々と発売されており、ラインナップが拡充されています。
VVTが欧州で特許を取得するなど、今後は海外進出にも期待ができるでしょう。
現時点では資金調達も順調です。
また、テルモ株式会社元代表取締役会長の中尾浩治氏が顧問、さらに自治医科大学教授、メディカルシミュレーションセンター・センター長の川平洋氏がアドバイザーに加わるなど、チームのレベルも上がっています。
新型コロナを追い風にできる業種なだけに今後の成長に期待です。