ベンチャー企業やスタートアップが目指すのはユニコーン企業です。
投資家も日夜ユニコーン企業の卵を見つけ出そうと必死になっています。
今回はそんなユニコーン企業を徹底解説。
日本や世界のユニコーン企業を調査してみました。
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ユニコーン企業とは??
ユニコーン企業とは時価総額が10億ドル以上の未上場企業のことを言います。
日本円にすると時価総額1,000億円以上。(1ドル=100円で計算)
一般的には下記の要素も満たしている必要があると言われています。
- 時価総額が10億ドル以上
- 未上場
- 創業10年以内
- テクノロジー事業
最近では時価総額10億ドル以上の未上場企業ならば「創業年数」、「業種」関係なくユニコーン企業という言葉が使われるようになりました。
よって、「10億ドル以上の未上場企業」=「ユニコーン企業」という認識でも間違いはないでしょう。
なぜユニコーンという言葉が使われるようになったかというと、滅多に出会うことができないからです。
ユニコーンは空想の生き物ですがそのくらい出会うのが難しいということ。
しかしながら活況な資金調達環境を背景に世界のユニコーン企業は年々増加傾向です。
日本のユニコーン企業
日本におけるユニコーン企業は残念ながら2社しかいません。
ディープラーニングの研究開発をするプリファード・ネットワークスと電力管理システムを提供するパネイルです。
プリファード・ネットワークスの企業価値は2,000億円、パネイルは1,100億円越えともいわれています。
2017年まではメルカリ、MTGもユニコーン企業でしたがIPOをしました。
日本の中では今のところプリファード・ネットワークスがダントツです。
有望なネクストユニコーン企業は下記の通りです。
- freee
- TBM
- スマートニュース
- エリーパワー
- Fincテクノロジーズ
- フィナテキスト
- ビズリーチ
- オリガミ
ユニコーン候補1:freee
freeeはクラウド型の会計ソフトを提供する企業です。
マネーフォワードなども提供していますが国内のシェアはNO.1。
個人だけでなく企業も利用しており、無料で始めることができます。
国内ではIPOを期待されている筆頭候補です。
ユニコーン候補2:TBM
TBMは2011年に創業。
石灰岩から作られるLIMEX(ライメックス)という新素材を作成しています。
紙やプラスチックの代替えとなる可能性を秘めています。
名刺やタグ、冊子、シールや折り箱などなど様々な製品を作成可能。
すでに世界中で特許を取得しており、様々な企業と提携しています。
ユニコーン候補3:スマートニュース
スマートニュースは国内トップクラスのキュレーションアプリ「スマートニュース」を運営している企業です。
一瞬で読み込みが完了し、圏外でも読めるのが大きな特徴。
すでに4,000万ダウンロードを達成し日本や米国で多数のメディアとパートナーシップを結んでいます。
ユニコーン候補4:エリーパワー
エリーパワーは2006年に創業した大型リチウムイオン電池や蓄電システムの開発、製造を行うメーカーです。
室内用の蓄電システムや二輪車のバッテリーを作成しています。
株主にはダイワハウスグループや東レ、SBIグループにスズキやオービックなどなど大企業が多く存在しています。
ユニコーン候補5:FiNCテクノロジーズ
FiNCテクノロジーズは個人に適した食習慣や運動改善をサポートするヘルスケアに特化した企業です。
主なプロダクトはFiNCというアプリ。
毎日の生活習慣を記録することができ、歩数計の機能も有しています。
歩数ごとにポイントが貰えて、貯めていくと様々な商品と交換が可能。
またアプリ上でトレーニング方法や食事のアドバイスなどを受けることができます。
ユニコーン候補6:フィナテキスト
フィナテキストは金融サービスの開発やビッグデータ事業、そして証券サービスプラットフォームを運営しているフィンテック企業です。
「あすかぶ!」や「まじトレ!!」、「びっとこ」や「かるFX」などなど様々な金融アプリを提供しています。
また、直近では子会社のスマートプラスから提供している「STREAM」が有名。
株式の取引手数料を無料にした画期的なアプリです。
ユニコーン候補7:ビズリーチ
ビズリーチはハイクラスに特化した転職サイトを運営しています。
年収1,000万円を超える求人が1/3以上。
公開求人数は100,000件越え、採用企業数は10,000社を超えています。
ユニコーン候補8:オリガミ
オリガミは日本初のQRコード決済を提供した「オリガミペイ」というキャッシュレスサービスを提供している会社です。
銀行やクレジットカードと紐付けすることでスマホだけで決済ができるようになります。
ローソンや松屋、ケンタッキーフライドチキンなど多くの店舗で導入されています。
海外のユニコーン企業
日本ではユニコーン企業の数はまだまだ少ないですが、海外ではユニコーン企業が多くあります。
特に多いのはアメリカと中国。
一部紹介させていただきます。
アメリカのユニコーン企業
アメリカの有名なユニコーン企業は下記の通り。
- ウィーワーク
- JUUL Labs
- エアービーアンドビー
- ストライプ
- スペースX
- Slack
ウィーワークやエアービーアンドビー、Slackなど一度は聞いたことのある有名企業ばかり。
企業価値が100億ドルを超えている会社も非常に多いです。
アメリカには100社以上のユニコーン企業が存在しています。
中国のユニコーン企業
続いて中国の代表的なユニコーン企業です。
- バイトダンス
- DJI
- 滴滴出行
- ビットメイン
- Guazi
バイトダンスという社名は知らない人もいるかもしれませんが、人気アプリのTik Tokを作った会社になります。
DJIは世界最大のドローン企業です。
仮想通貨企業のビットメインなど、中国には様々なジャンルのユニコーン企業が多くいます。
現在は80社以上いると言われています。
デカコーン企業やヘクトコーン企業も存在!!
実はユニコーンよりもさらに大きい企業を表す言葉があります。
それがデカコーン企業とヘクトコーン企業です。
- デカコーン企業 → 企業価値100億ドル以上
- ヘクトコーン企業 → 企業価値1,000億ドル以上
残念ながらヘクトコーン企業は世界で1社もありません。
デカコーン企業は非常に多く、上記で紹介したアメリカと中国のユニコーン企業はほとんどがデカコーンです。
ヘクトコーン企業になる前にIPOしてしまうケースがほとんどですが、今後デカコーン企業の中から生まれる可能性はあります。
株式投資型クラウドファンディング初のユニコーン企業
ユニコーン企業の中には株式投資型クラウドファンディングを利用して資金調達した企業もいます。
有名なのは配車アプリサービスのUber。
そしてエアービーアンドビーです。
UberはすでにIPOしましたので出資した投資家は多くの利益を得ています。
エアービーアンドビーもデカコーン企業になっており、こちらも多額の利益を得ることは間違い無いでしょう。
日本では今の所、株式投資型クラウドファンディングを利用してユニコーンになった企業はありません。
最後に
世界を見るとユニコーン企業は非常に多いです。
ベンチャー企業に多くの資金が集まっていますので今後はヘクトコーン企業が誕生するかもしれません。
また、残念ながら日本は世界と比較するとユニコーン企業の数が非常に少ないです。
アメリカや中国に大きな差をつけられてしまっています。
今後は日本でも多くのユニコーン企業が誕生してほしいですね。
また株式投資型クラウドファンディングで資金調達した企業がユニコーンになることを期待したいです